ポケモンバトルマスター決定戦本戦使用構築 襷バンギラス初手固定対面構築

おつかれさまです。
今回はバトルマスター決定戦、ガラルW杯(冠ルール)で使った構築記事です。

追記:ガラル巡礼祭でも使いました。

構築経緯

4月の頭にバトルマスター決定戦(以下、バトルマスター)の開催が発表されました。

そこから少し遅れて対戦環境は冠環境だと発表がありました。
今回の大会は実力差に開きがあります。
カードをやっていてゲームに自信がない人、ゲームをメインでやっているからゲームで自信がある人が混在した状態で予選を行うため実力差が開くことは必然的だと思います。
相手の戦術レベルに開きがあると何が起こるかというと相手の立ち回りが変わります。
コケコランド対面でランド側は普通に地震を打つけど、わかっている上級者は飛行タイプバック読みで蜻蛉帰りを打つみたいなやつです。
トレーナーネームを見た瞬間にカード勢がゲーム勢かなどわかるわけがないので、相手が誰であろうと同じ立ち回りが可能な構築が最適解だと考えました。
自分が使い慣れているという理由もありますが、今回は対面構築を選択しました。

実力差に開きがあるという側面を考えて練習環境として最適な仲間大会がありました。それがガラルユナイトです。
このガラルユナイトという大会はランクマッチで1位を取るようなガチ勢もいれば、そこまでランクマッチにのめり込んでない人も参加しています。
また、非公式の大会にも関わらず出場人数も多いです。
ガラルユナイトの出場を決めたのは4月よりも前のことですが、偶然にもガラルユナイトはバトルマスターと戦力分布が似ている大会だと考えました。

4/9開催ガラルユナイト4

♢対戦ルール
鎧ルール

♢成績
2位(約400人規模)
13勝2敗

♢構築の強み

・以下の構築にも言えることだが、全ての試合初手バンギラスが成立する。
エスもほぼ全試合選出可能、冠環境と違い鎧環境では明確に受けられることが少なく圧倒的。
エスバでカバルドンの選出を強制して喉スプレーアシレーヌで倒しながら起点にしていく流れが素晴らしい、ステロを撒いておけばダイマノーマルタイプエスバもC1上昇大ストリームでワンパン可能。

エスバが苦手なドヒド絡みのサイクルも読まれないサイキネアシレーヌで対応可能。

♢課題
・特になし、楽しかった。
・練習でも感じていたが考えることが少なくて楽。
・冠環境のサンダーと違ってサイクルも攻めもできる器用さではなく、攻めだけで1位に君臨するポケモンは使い得だと感じた。

6/24〜6/27ポケモンバトルマスター決定戦 予選

♢対戦ルール
冠ルール

♢成績
104位(エントリー数27602人)
25勝9敗

♢課題

序盤は変わったポケモンともマッチングしたが、レートが上がるにつれガチな構築が増えた印象。
個人的には想像通りの対戦環境。
エスを全く選出できず完全に空気。
鎧環境と違いアシレーヌは船を降ろされた。

対戦数はあと11戦残ってましたが、自分のカードの成績的にこれ以上戦う必要はないと思ったのでここで撤退しました。
結果総合17位(予選抜け人数は32人)で本戦進出をしました。
ちょうど真ん中あたりの順位で抜けれたのでライン読みが当たって良かったです。

7/16ガラルユナイト5

♢対戦ルール
冠ルール(上位10体使用禁止ルール)

♢成績
3位(約400人規模)
13勝3敗

♢課題
フェローチェが意外と強かった。

本番の冠ルールとは違うルールもありますが、相手の戦術レベルがどのくらいであろうとほぼ同じ立ち回りをして安定した勝率を叩き出せることがわかりました。

 

構築紹介

最終的な構築はこちらです。


バンギラス 図太い 砂起こし 
H156 B108 S244 気合いの襷 
冷凍ビーム ステルスロック 電磁波 挑発

ステータス

H195(156)-A-B158(108)-C115-D120-S112(244)

HB…特化水ラオスの水流連打を3発全て最高乱数を引かない限り耐える。
特殊耐久が高いおかげで勝った試合のあるのでなるべくHに努力値を割いてます。

S…麻痺した最速フェローチェ抜き。

技採用理由、使い方

冷凍ビーム…このポケモンの唯一の攻撃技。
当初はカバルドン用、砂ダメージが入らないポケモンの襷を割るための命中安定技としての採用でした。
使い続けてみると舐めて剣の舞をしてくるランド、ガブにも刺さり、ナットの鉄の棘に触れない、バトンドラパルトの身代わりを割れるなどこの技以外に考えられないくらい使い勝手が良かったです。
電磁波が効かないタイプは電気と地面ですが電気枠の大半を占めるサンダーには見た目上は有利なので不利をとりません。
実際は冷凍ビームしか攻撃技がないので羽休めで粘られつつ殴る、ダイサンダー2発で倒すみたいなことをすれば負けるのですがそんなことは考慮されないので素引きかボルチェンで勝手に交代してくれます。
地面タイプには電磁波も効かないため不利ですが冷凍ビームで多少抗えます。
あとは電磁波、ステロ(挑発のみターン調整が必要)も撒いて暇なときにも打ちます。
10%で凍るので実質受けた相手の次の技の命中率を92.5%にする技とも言え、実際運勝ちもぼちぼちあったので優秀な技だと感じました。

ステルスロック…採用理由なので確定。
素早さで負けてるポケモンには電磁波から入りましょう。
初手のドリュウズマンムー、ランド、ガブ、など明らかに襷を持っているとわかり、かつ砂ダメージが入らないポケモン、化けの皮があるミミッキュと対面した場合はステロを撒かず冷凍ビームから入ります。

電磁波…素早さを下げて後続に繋ぎます。
バンギラスは岩タイプなのでダイジェット2回で突破されて、電磁波の素早さ下降が実質無効化されるみたいな展開を許しません。
そのためダイジェットを1回までしか許さないため裏のポケモンで上を取りやすくなります。

挑発カバルドンみたいなバンギと一緒にステロを撒こうとするポケモンに撃ちます。
カバ、ラグラージ以外にはドヒドイデ、ポリ2に撃って回復技を封じるなど用途は幅広いです。
バンギラスは起点作成ポケモンにしては素早いポケモンなので上から挑発を打つことができます。

採用理由、使用感

全ての試合で初手に出して起点を作成。超ハイスペック。MacBookも冷や汗をかくレベルですごい。
起点作成役として求めていたことが挑発が打てる、相手の素早さを半分にする手段を持つ、初手ダイマサンダー(もといダイジェット)の起点にならないことでした。
それらが可能で砂で初手に出てきやすいウーラオスの襷も自動で割ることが可能なバンギラスを初手固定枠にしました。
使用感は非常によく、選出できない構築が存在しません。


テッカグヤ 控えめ ビーストブースト 
H4 B4 C252 D4 S244 命の珠 
鉄帝光線 エアスラッシュ 大文字 メテオビーム

ステータス

H173(4)-A-B124(4)-C174(252)-D122(4)-112(244)

C…アタッカーは全員火力特化でいいと思います。

S…ダイジェット後最速サンダー抜き、麻痺した最速フェローチェ抜き。

HBD…余り、素の耐久が高いのでHP1桁で耐えることもわりとあります。

技採用理由

鉄帝光線…鋼タイプの特殊技で最高威力の技。
ダイマ時でも非ダイマ時でも威力が変わりません。
HPが半分削れるという性能は相手のダイナックル等の起点にならないというメリットもあります。
カグヤのHPが満タン近く残っていて、ワンパンもできずダイマを枯らさないと負ける場合はエアスラ→鉄帝光線の順で打つとダイマを枯らせて綺麗です。

大文字…非ダイマ要員のウツロイドミミッキュが鋼が苦手なので打点として採用。
火炎放射だと威力が足りません。

採用理由、使用感

ダイマ要員①。
一致でダイジェットが打てて、相手のダイジェットを半減にし、相手を倒すたびに火力が上がるポケモンが弱いわけがないので採用。
相手のダイジェットを半減するのが偉く、後続のウツロイドの上を取られるのを防ぐことができます。


カイリュー 意地っ張り マルチスケイル 
H28 A252 B4 D4 S220 ラムの実 
逆鱗 ダブルウイング 馬鹿力 龍の舞

ステータス

H170(28)-A204(252)-B116(4)-C-D121(4)-128(220)

A…アタッカーなので火力特化。

S…準速パッチラゴン抜き。
電磁波も効かずバンギラスがステロを撒くだけで退場してしまい、カグヤも打点がないので抜き調整にして対策する必要があると考えました。
最速抜き調整にするよりは火力特化にして他のポケモンに対して勝ちを拾った方がいい判断しました。

HBD…余り。

技採用理由

逆鱗ダイマ時の威力を優先してドラクロよりこちらを採用。

ダブルウイングダイマ要員であるが意外と非ダイマでも使うためこちらを採用。

馬鹿力…ダイナックル、ナットポリ2用。
龍の舞を撃った後にダイナックルで起点にできると美味しいです。

龍の舞…起点作成役のバンギとマルチスケイルは相性が悪いのでマルチスケイルがあるうちに舞います。
ラムの実を盾にしてカバラグラージ、バンギの挑発を撃ったドヒドイデの前でも舞えます。

採用理由、使用感

ダイマ要員②。
カグヤの欠点としてダイジェットを1回積んでも最速エスを抜けないことが挙げられます。
そのため相性的にエスバに強いダイマエースとしてこのポケモンを採用しました。


フェローチェ 控えめ ビーストブースト 
CS252 D4 達人の帯 
気合玉 吹雪 エレキネット 蝶の舞

ステータス

H146-A-B57-C207(252)-D58(4)-S203(252)

C…アタッカーなので特化。

S…ミラー意識。

D…余りDL調整、カグヤなどと違って耐久が低すぎるのでどこに振ってもあまり変わりません。

技採用理由

気合玉…吹雪と違って実は威力が120あります。
そして意外と素で打ちます。
素で打つときは相手の選出が全て見えず、フェロ以外でダイマを切る可能性があるときです。
インファイトと違ってウオノラゴンをワンパンできます。
素早さが高すぎるため準速スカーフウオノラゴンなら抜くことができます。

吹雪ダイマサンダー、パッチラゴンを倒せる確率が変わるのでこちらを採用。
気合玉と違って素で撃ちたいことがほぼないです。
撃つのはダイアイスで霰状態にして必中になったとき程度です。

エレキネット…主にダイサンダーとして使用。
ドヒドイデにしか撃ったことはありませんが、ほぼ選出されるのでこの技で餌にしてました。
素で打つと相手の素早さを100%下げることができるのでダイジェットの起点回避も一応できます。

蝶の舞…バンギの挑発を撃たれた受けポケモンの前で舞います。
この技があると特殊型でもラッキーに勝てるようになります。
受けはフェローチェカイリューウツロイドで破壊してました。

採用理由、使用感

ダイマ要員③。
このポケモンは6体目として予選が終わった後に入ってきたのですが求めていた性能がこんな感じです

・コケコに強い、カグヤもカイリューも打点がなくせめて後出しを許さずウツロイドミミッキュの圏内まで入れればOK

ツンデツンデに強い。バンギラスの砂起こしのせいでDが上がってしまうので耐久お化けになってしまいます。

・パッチラゴン、スカーフウオノラゴンに強い。カイリュー以外にもこれらに強いポケモンが欲しかったです。

・威嚇に強い特殊型である、威嚇に弱いポケモンカイリューだけにしておきたかったです。

・ドヒドポリ2を破壊できる、なぜかやたらと選出されました。
カイリューでも破壊できますが他のポケモン次第では選出したくないこともあります。
あゆみんさんの仲間大会で練習してたから当たりやすかった可能性はあります。

上記のわがままを全て満たすポケモンを探したらこのポケモンに行き着きました。
無理な構築で格闘と氷技だけ撃てればいいときは非ダイマ要員として連れてくこともあります。
なお、このポケモンは僕の嫌いな命中不安定技のバーゲンセールとなってます。
が、6体目で求めてる性能は負け試合をなるべく広い範囲で勝率5割以上にすることなのであまり気にしてません。
今回の大会は参加者32人に対して10回スイスドローをして2人が決勝に進む方式だったので、8勝2敗でも予選抜けは可能だろうと思ってました。
カードは5回、ゲームは5回戦うため目標は4勝1敗、カードが無敗なら3勝2敗でも進む可能性はあります。
そのため多少の安定性を犠牲にしても上振れを狙いに行く方が賢いかなと判断しました。


ウツロイド 臆病 ビーストブースト 
CS252 B4 パワフルハーブ 
メテオビーム ヘドロウェーブ 10万ボルト パワージェム

ステータス

H184-A-B68(4)-C179(252)-D151-S170(252)

S…火力よりも最速サンダーガブリアスを抜いてない方が不便だったため最速。

C…ぶっぱ、ビーストブーストでCが上がります。
Cが上がった方が勝てる試合が多いというだけでSが上がった方が良かったみたいな試合も一応あります。
一般的にはSが上がるように調整されてることが多いですが、この点は構築によって変わると思います。

B…余り、先制技を耐えたらいいな程度。

技採用理由

ヘドロウェーブ…毒があれば勝てるみたいな場面が少なかったためこちらを採用

10万ボルトダイマ前提で動かすわけではないので威力の雷より命中安定のこちらを採用。
ドヒドイデ、カグヤに撃ちます。

パワージェム…威力80の岩タイプの特殊技。
基本的には非ダイマで動かすためメテオビームを撃った後に岩技が欲しい時は割とあります(こちらのカグヤに出せず仕方なくラス1まで残ってしまったランドを狩るときとか)。
命中安定の岩技としても使い勝手がよかったです。

採用理由、使用感

ダイマ要員①
ダイマを切らずに相手のダイマサンダーに勝てるポケモンがこいつしかいませんでした。
ダイマが終わった後のカグヤはサンダーに対して無力なのでこいつを裏に控えさせる必要があります。

 


ミミッキュ 意地っ張り 化けの皮 
H12 A252 B180 D4 S60 アッキの実 
シャドークロー じゃれつく 影うち 剣の舞

ステータス

H132(12)-A156(252)-B123(180)-C-D126(4)-S124(60)

A…影うちのリーチが伸びるので特化。

HB…化けの皮ダメージ+特化水ラオスの水流連打2発+ミミッキュのアッキ発動後のアクアジェット確定耐え。

S…余り、アッキミミッキュのS対決で勝てると嬉しい。

D…余り。

技採用理由

シャドークローミミッキュミラーをするときにゴーストダイブにしてると相手のSと技選択次第で負けてしまうため確実に倒せるこちらを採用。

使用感

とても強い。
基本的に対面構築には入れ得です。

選出パターン

初手後続oror&or
9.5割はこのルール通りに選出を決めます。
後続2体の組み合わせの選出率は↓のようになってます。

34.5%
 17.2%
 13.8%
 13.8%
10.3%
6.9%
3.5%

テッカグヤの選出基準

一番選出したいダイマ要員です。
特に障害がなければこのポケモンを選出します。

カイリューの選出基準

エスがいる場合は確定選出

フェローチェの選出基準

テッカグヤカイリューが選出できないかつ、フェローチェで止まる相手(ミミッキュなど)がいない時。
信頼度のせいかあまり選出しません。

ウツロイドの選出基準

テッカグヤを出したい場合に相手の構築にサンダーがいる場合は確定選出。
サンダーがいる構築が多すぎてミミッキュよりは選出率が高いです。
ダイマ要員についてはこいつの方が強いとかはないので刺さっている方を選出します。

ミミッキュの選出基準

サンダーがいないかつ、別にウツロイドじゃなくてもいいかなと思う構築。
化けの皮での行動保証があるのでウツロイドよりはミミッキュを選出したいです。

 

大会結果

ポケモンバトルマスター決定戦

当日の戦績 3勝2敗

勝ち越してはいますがゲームの成績でカード(2勝3敗)をキャリーする予定だったので悔しいですね。
負け方については技外しもありましたが、相手も適度に外していたので運の下振れはなかったかなと思います。
カードも含めて実力負けです。
Twitterで応援してくださった皆さん、ありがとうございました!
感想、当日の雰囲気について興味がある方はこちらをご覧ください。

lami8303380.hatenablog.com

ガラルWカップ

チーム 上から見たまさこ ベスト8
個人成績 1勝3敗

はい、完全にキャリーされてます。
勝率7割くらいとる予定だったんですけどね…
一応唯一勝った1回戦ではチーム戦績4勝3敗でギリ2回戦進出だったので貢献はしてる…はずです。
一緒に組んでくださったみずもさん、あおさん、フェリーチェさん、ビートさん、さわさん、ラッキーさんありがとうございました!

追記:ガラル巡礼祭

個人5-0 チーム優勝

襷バンギは冠ルールでは思ったほど勝ててなかったので優勝できてよかったです。

一緒に組んでくださったリホウさん、カピさんありがとうございました!

 

最後まで読んでくれた方は今読んでいるあなたあなただけです。
ありがとうございました!